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【美術授業】足利市立美術館で鑑賞活動

5月11日(木)美術の授業で足利市立美術館にて鑑賞活動をさせていただきました。

参加したのは授業で美術選択をしている総合進学コース1・2・3組の合同クラスと、4・5組と美術部の合同クラスです。

活動の様子は足利市立美術館のHPでも紹介されています。

http://www.watv.ne.jp/ashi-bi/2023-BIB-Topics.html


現在開催中の「ブラチスラバ世界絵本原画展 絵本でひらくアジアの扉 韓国・日本をめぐって」 を観覧させていただきました。

世界最大規模のコンクールで優秀な成績を収めたアジア人作家の作品を中心に集めた展覧会です。



美術の授業では1学期、「想像した世界を描く」という学習を行っています。

実際にはありえない世界を想像し描く活動です。

思い出のイメージや夢で見た情景などをもとに、発想や構想を広げるという内容なのですが、

その足掛かりとしてプロの作家が描く世界観を鑑賞できることになりました。



絵画は印刷される行程で画質が悪くなってぼやけたり、限られたインク数で再現することになるのでなかなか元の色を完全に表現することはできません。

今回は原画を鑑賞することで、作家が意図した表現がクリアに鑑賞することができる貴重な機会となりました。



学芸員の篠原先生から作品について紹介していただいている様子



韓国の受賞者の作品も多数あります。

韓国の昔ながらの風景を切り出した作品を鑑賞して、「韓国映画をよく観るのですが、色合いや空気感が一緒ですごいです。」と感慨深げな生徒がいました。


漫画家としても有名な松本大洋の作品も展示してあります。



篠原先生に作品について質問する姿も



前回のコンクールで金牌という栄誉ある賞を受賞した、しおたにまみこの【たまごのはなし】の元になった鉛筆と木炭の作品も展示してありました。

とても緻密な描写が特徴なので原画鑑賞の良さを存分に味わえました。



絵本の少ない文字数にはあらわされていない細かい描写もたくさん見つけられました。

裏設定を想像してみたり、それを友人と語り合ったり、学芸員さんに質問したり、とても満喫していました。



展覧会では、作品鑑賞だけでなく、様々な切り口で見方を深めるワークショップが準備されていました。

作品世界に自分の描いたキャラクターを登場させる活動


ほかの観覧者が描いた作品に負けていられないと熱心に取り組んでいます。



韓国の古く伝わる話を情感たっぷりで読み上げる有名女優の動画とともに原画を鑑賞する生徒たち。


展示作家の過去の絵本作品も会場内にあり、読むことができます。


篠原先生をはじめとして、ご協力くださった館長さんや監視員の方などスタッフの皆さんに大変なお心遣いいただきました。ありがとうございました。

生徒は帰り道、作品で見つけた面白いところを互いに紹介しあっていました。

とても楽しい時間が過ごせたようです。

活動後のワークシートでは、元のアイデアスケッチより色使いや配置のアイデアなどがかなり改良されており、多くのことが学べたようでした。